「我らがパラダイス」読了
我らがパラダイス(林真理子 著)を読みました。
数年前に本屋さんで見てちょっと読んでみたいなあと思ったのですが、税別1800円は私には大きい出費と諦めた記憶が・・・
図書館で見つけ懐かしいような不思議な気持ちで手にとりました。
舞台は超高級(入居のために八千万かかる)高齢者マンション。豪華な部屋に美味しい食事、温水プールもあればプロを呼んでの音楽会もあるようなところ。
ここで介護が必要になれば、上階の介護付フロアで手厚くケアしてもらえるという仕組み
主人公はここで働く中年女性三人。
邦子、朝子、さつきはそれぞれに高齢の親を抱え、介護に悩みを抱えていたのです。
そして介護を巡り親子共倒れになる寸前に考えたとんでもない方法とは・・・
そして彼らが自らつくろうとするパラダイスとは・・・
あまりにも奇想天外な展開にハラハラ、ドキドキしながら読みました。そして老後の暮らしにも厳然とした格差があるのだなあと改めて思いました。
私自身は親の介護で苦労したことがないためか、介護者以上に親の立場というか自分の老後のことを考えてしまいました。
ずっとこの家で暮らしたいとか、子どもには迷惑をかけたくないとか思ってるけど将来のことはわかりません。
今は元気だけど確実に年はとっていきます。誰にも迷惑をかけずに、なんてことは至難の技だろうなあ。
必要以上に恐れるのもどうかと思うけど、全く考えないわけにもいきません。
いつかくる老後のイメージや方針も少しずつ考えていかなければと思いました。老後の暮らしがパラダイスなんてことなかなかないでしょうからね。
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