お茶でも飲みながら

日々の暮らしの出来事や思ったこと感じたことなど思いつくまま綴ってみます。

「おちゃめに100歳!寂聴さん」読了

「おちゃめに100歳!寂聴さん」という本を読みました


瀬戸内寂聴さんの秘書をしていた瀬尾まなほさんが書いた本です

大学卒業と同時に寂庵に就職した瀬尾さん

この時は寂聴さんのことをほとんど何も知らなかったというから驚きです


66歳も年が離れた寂聴さんの秘書としての奮闘の日々や楽しい出来事、様々な思いが綴られています



この方が新聞に連載しているものは読んだことがありますが、本を出したと聞いても正直なところあまり興味はわかず・・・


でも寂聴さん逝去後に図書館でこの本を見つけた時、何となく心が引かれたのです



写真で見る瀬尾さんは美人でスタイルもよく才色兼備?何の苦労もない?という感じだけど、学生時代にいじめにあったり、自分に自信が持てず悩んだりしていたという


でも寂聴さんに出会い、いろんなことを学んだり、普通ならできないことをたくさん経験させてもらったりして心から感謝しているという


寂聴さんへの何気ない手紙から文才を見いだされ、本まで出してしまうという幸運❗

そりゃ感謝しかないだろう


でも私は寂聴さんが羨ましい

年をとり病気になったり気持ちが弱ったとき

これほど親身になって世話をしてくれる人、励ましてくれる人がそばにいるなんて羨ましい!


寂聴さんには夫と4歳の娘を置いて家を出た過去がある。その娘さんや孫とも交流はあったというが、負い目があったのか、苦しい時に頼ることはなかったという



例えば将来年をとり、夫に先立たれ(いや私が先かも)身体も弱ったとき子どもや孫を頼ることはできればしたくありません

彼らには彼らの生活があるから


そんなとき寂聴さんにとっての瀬尾さんのような存在(ホントは秘書だけど)娘のような孫のような、友達のような、あるいはそれらを超えて頼りになる人がそばにいたら嬉しいなあ😁


いいな!いいな!!と思ったけど、それは寂聴さんのような才能のある人、経済力がある人にだけ許されるのよね・・・と撃沈



最後に改めて寂聴さんのご冥福をお祈りします