「代理母、はじめました」読了
「代理母、はじめました」(垣谷美雨 著)という本を読みました
なかなか子どもができず、いろんな葛藤を経て代理母に頼むお話かなあなんて思ってたら
その予想を何十倍も上回る展開でした😵
最初のページから衝撃💥で目がテンになる
主人公ユキは「立派な人助けだよ」という義父の言葉に騙されて、高校を中退させられ、まだ16歳というのに代理母をやらされる
依頼したのは金持ちの中国人女性で謝礼は500万円、従姉から卵子を提供してもらい、有名大学を卒業した中国系アメリカ人の精子を高値で買ったのだという(なんてこった‼️)
舞台は2040年の東京(そんなに遠い未来ではない)各地で異常気象や地震が相次ぎ、とうとう富士山が噴火して東京でも火山灰が降り積もり続け、首都機能が長野県松本市に移ったという設定
世の中全体が不安定で、格差も一段と広がり殺伐としている ちょっと荒唐無稽過ぎる設定かなとも思うけど・・・何故か怖い😱
ユキを搾取しようとする義父から逃れ、幼なじみのミチオと始めたのは代理母の仲介サービス業というから驚きだ
さらに依頼主と代理母が画面ごしに面談し、互いに納得した上で契約成立するのだという
ユキの出産時の主治医や理解ある人たちの協力で少しずつ軌道にのっていく、そんなお話
子どもが欲しくてもできない夫婦
恋愛や結婚はしないけど子どもの欲しい女性
LGBTでも子どもを望む人たち
一方で生きていくためにどうしてもお金が必要な人たち
彼らの前に立ちはだかる様々な法律や制度
何がいいとか悪いとか一言では言えないし、
正直なところ今まであまり考えたことのなかったテーマなので自分自身の考えがうまくまとまりません
でもどんな人でも自由にのびのびと生きていける世の中、自分の生き方を自分自身で選べる世の中であって欲しいと改めて思いました
(テーマからそれるけど)子どもに関わる悲惨な事件が報道されるたびに胸が痛み、子どもの誕生を心から喜び、周りの大人皆で協力して育んでいけたらとも思いました
それにしても今回の垣谷作品、いい意味で大きく期待を裏切られた気分です
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