お茶でも飲みながら

日々の暮らしの出来事や思ったこと感じたことなど思いつくまま綴ってみます。

読了「ヒポクラテスの悔恨」

読了は中山七里さんの「ヒポクラテスの悔恨」大学の法医学教室を舞台にしたお話で、このシリーズの4作目です。

単純な自然死とか事故死と思われたものも、解剖してみると死体は雄弁にいろんなことを語ってくれます。あるものは意図的な殺人だったり、あるものは思いがけない事件の結果だったり・・・


いずれにせよ法医学の知識により隠れた犯罪が白日のもとに晒されたり、死因が明確になることで生者が救われたりするのを読むのは単純に面白い。


タイトルが気になり何気なく手にした第一作目。初めて知る世界にドキドキ


次はまとめて二冊借りてきた。登場人物も同じ、そのキャラクターもわかっているのであっという間に読了。


本書の記述によると日本では異状死体(警察が取り扱った死体)で司法解剖に回されるのは5%にも満たないのだという。つまり9割以上もの死体が死因不明のまま葬られているというのです。


一方先進国の多くはこの割合が数十%から100%近くまで上がるという。日本は予算も機関も人員も乏しい、つまりカネ、モノ、ヒトすべてがたりないというのだが、これが現状なのかなあ。


何か、国のおカネの使い方違うんじゃない?ボウエイリョクの増強やどこぞの国へのジンドウテキシエンもいいけど、もっと自国民のために手厚くお金をかけるべきところがあるんじゃない?


面白いだけでなく、いろいろと考えさせられることが多い作品でした。