読了「傑作はまだ」と柚子茶
今回読んだのは瀬尾まいこさんの「傑作はまだ」表紙の可愛らしさと久々に瀬尾まいこさん読みたいな、で選びました。
主人公はほぼ引きこもり状態の50歳小説家。彼には25歳になる息子がいるのだが、相手の女性とは考えも将来の展望も違うので、初めから結婚の道を選ばず別々に生きることに。
二人の間の条件は男からは(結婚してないから夫ではない)毎月10万円の養育費を20歳まで払うこと、女からは毎月1枚息子の写真を送ること。で、父と息子は25年間一度も会ったことがないという。私だったら絶対にあり得ないんだけど🤔
で、その息子が突然男のもとを訪れ居候生活が始まるのですが・・・男の暮らしや考えが少しずつ変わっていくさまが面白かったです。
それにしても、男のもとに何故今さら25歳になった息子が現れたのか?最後まで読むとその謎がとけ、何とも温かい気持ちになりました。
社交的な息子が来たことにより、男には今までなかった地域のつながりもできていき、近所に住む人が手作りの柚子茶を届けてくれたりもします。湯呑みに柚子のジャムとお湯を入れて口をつける場面の描写がいい。
〈なんだろう、これは。甘くてほろ苦くて、酸味があるのに穏やかだ。体の奥まで染みわたるゆったりとした味。お茶とはまるで違うけれど、ジュースでもない、優しい飲み物〉
読んでたら私も飲みたくなってすぐさまポチッ。翌日届いた柚子茶です。
何でこんなにすぐ影響されるんだろう😰 でも美味しいから🆗
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