姑の遺品整理..読了
垣谷美雨の著書を読みました。この方1959年生まれとのこと、あら私とほとんど同世代
だからかなあ、この作家の作品はいつも「わかる、わかる」と共感しながらあっという間に読み終えてしまいます。
面白くて考えさせられます。
今回読んだのはズバリ
「姑の遺品整理は迷惑です」
エエッ!? あまりにストレートでタイトルを書くのもはばかられました。
五十代半ばの主人公望登子(もとこ)はジュエリー店でパート勤めをする主婦
突然、脳梗塞で急逝した姑の遺品整理をすることになるのです。
舅が亡くなった後、一軒家を売り3DKの団地に越してきたので荷物はそれほどないと思いきや...大量の荷物に呆然
恨みがましい悪態をつきながら大量の遺品に向き合うなかで、改めて亡き実母に思いをはせたり、今まで知らなかった姑の暮らしや人間関係を知ったりしていくのです。
そして実は親切で世話好きだった姑のおかげでご近所さんや自治会の協力を得ることもでき、遺品整理も無事終了
改めて思います。
人ひとりが生きた証として大量のものが残される。そしてその人亡きあとは誰かがそれを片付けなくてはならない。これは現実
やっぱり少しずつ自分のものは自分で片付けていくしかないなあ
同時にその遺品整理をする過程で改めて故人の人柄や思いを知ることもできるんだなあ
時には生前できなかった会話をしたり(心の中で)気持ちが寄り添えたりすることもあるんだろうなあ
いろんな思いが交錯しました。
私の両親も既に亡くなりましたが、母のお気に入りの桐だんすは死後十年目にしてやっと先日処分したとの連絡が弟からありました。
とてもいいものでしたが、我が家の住宅事情では持ってくることもできなかったのです。
遺品の整理も気持ちの整理も本当に大変です。
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