お茶でも飲みながら

日々の暮らしの出来事や思ったこと感じたことなど思いつくまま綴ってみます。

80歳の壁

数年前、古い着物を何とかしたいと半年間だけ着物リメイクの教室に通っていました。その教室は、和小物や着物リメイク作品を販売する小さなお店と併設されたもの


お店を経営し、教室を運営していたのは70代後半の方で、私からすると常に前向きでバイタリティあふれる女性。ところがたまたま二人で話をしたときに思いがけない言葉が。


80歳を前に実は最近調子が悪い。どうも80歳というのは人生の大きな山で、周りを見てもそこをうまく越せればまだしばらく元気でいられそうだけど、うまく越せないとガクッとくるようだ・・・等々。結局その後まもなくお店も教室もやめてしまわれたのですが。


その後しばらく〈80歳の山〉という言葉が気になっていたのですが、それから約2年後その方からイベントお知らせのハガキが。当時の生徒さんたちにも声をかけて和小物の展示即売会をやるという。ああ、80歳の山を無事に越えられたのねと思いました。


ちまたでは「80歳の壁」という本が話題です。何か通じるものがあるかも、と読んでみました。

「高齢者」を「幸齢者」と呼び、日々を楽しく暮らすことが80歳の壁の乗り越え方だという。幸齢者はすでに「病気の芽」を複数抱えて生きている、そのことを受け入れ明日死んでも後悔しない人生の過ごし方をした方がいいというのです。


そのためには我慢や無理をしない。食べたいものを食べ、興味あることをどんどんやってみる。運動もほどほどでいいし、薬も不調があるときだけでいい。ただ運転免許は返納しなくていいの件は?ちょっと賛成しかねるなあ。自動運転で最高時速40キロなんて車ができればいいけどね。


80歳以降をそんな風に過ごせたら何と幸せなことでしょう。私はそこまで10年以上もあるのでまだジタバタしそうですが・・・でも無理せず、自分のしたいことを我慢せずやっていこう、そんな勇気がわいてきました。