銀河鉄道の父
宮沢賢治は馴染みのある作家です。「注文の多い料理店」や「セロ弾きのゴーシュ」などは子どもたちにも読んでやったし、小学生の時は(50年以上も前だ!)授業で「雨ニモマケズ」を暗記させられたので今でもそらんじることができるかな?(多分)
でも賢治の家庭環境とか生育歴とか、ましてやお父さんがどんな人だったかなんて知らなかったし、直木賞を取ったという「銀河鉄道の父」という本のことも知りませんでした😅今回見た映画はこの作品を映画化したもの。
もちろん作品にも興味があったけど、役所広司と菅田将暉ならきっと面白いのでは?そんな期待も・・・期待に違わず迫真の演技に圧倒されました。
母親の無償の愛とはよく聞くけど、賢治の父はそれ以上。賢治の存在そのものが可愛くて愛しくてたまらなかったんだろうな。
だからこそ家業の質屋を継がないと言われた時は驚き、怒りで声を上げたけど(この時代は長男が家を継ぐのが当たり前)結局はいつも本人の気持ちを尊重し、受け入れ、応援してくれたお父さん。その応援があったからこそ後世に素晴らしい作品が残ったのですね。
だから賢治が若くして結核で亡くなった時はどれほど悲しく辛かったことか・・・胸が痛みます。
100%自分の味方でいてくれる家族がいる、自分の心の拠り所があったから賢治は安心していろんなことに挑戦できたんだろうし、誰よりも父に誉められたかったんだろうな。
今さらだけど私も子どもたちに100%の無償の愛を注ぎたかった、などと。その時は必死だったけど子育てについては反省することも多いなあ😅(いやいや100%の子育てなんてないよね)
もう一度じっくりと宮沢賢治の作品を読んでみたい、あわせて原作となった「銀河鉄道の父」も読んでみたいと思いました。
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